入会のご案内
広島県就労振興センターは、身体障害者、知的障害者、精神障害者が利用している福祉事業所や共同作業所等を正会員とする公益社団法人です。ノーマライゼーションの理念、すなわち、障害のある人が普通に暮らせる社会の実現を目指し、自立や社会参加を促進するために、経済的基盤である就労の振興を目的にしています。
そのため、障害のある人の作ったセルプ製品の開発、官公需、民需への販路拡大などによる福祉的就労の充実や、一般就労に係る情報収集、提供、啓発活動、調査研究、研修活動、就労等の支援活動などの取り組みを、行政や団体など関係機関と連携を取りながら進めています。
当センターの活動に賛同される方は、是非賛助会員としてご入会いただき、貴社所在地域の会員施設とのお付き合いなどを通して、私どもの事業にご理解をいただき、お力添えをいただきますようご案内申しあげます。
賛助会員について
公益社団法人広島県就労振興センターの事業目的に賛同し、賛助するために入会した団体及び個人
年間賛助会費について
団体 5,000円
個人 1,000円
障害者の就労について
(事業主の方に障害者の就労についてご理解をいただくために)
障害福祉については、世界的にノーマライゼーションの思想が改革を進めてきています。歩けない人でも、バリアフリーが完備され、車椅子があれば、障害を感じなくて済みます。障害は環境との相互作用によって生ずるのです。物理的な環境、社会的な環境などを変えることによって、障害の人たちが、普通に暮らせる社会の実現を目指しています。
障害者が自立し、社会参加をするためには、仕事につき、経済的基盤を確立する必要があります。また、仕事を得ることによって、仲間もでき、自尊心も改善しやすくなり、豊かな生活が可能になります。これからの障害福祉の方向ではっきりしているのは、障害者本人や家族の立場に立って、どのように改革すれば、障害者の人生の質を高めていくことができるかということです。
企業の使命は永続性です。激しい経済競争の中で生き残るためには、効率的な企業運営が求められます。しかし、存続する上で、社会的貢献が求められるようになりました。また、コンプライアンスができない企業は、社会から見放される時代になってきました。効率一辺倒では、存続発展が難しい時代になってきています。
働くことは障害者の基本的権利ですが、企業にとっては、障害者の雇用は努力義務から法的義務になってきています。違反すると納付金が課されます。悪質な場合は公表されます。障害者を雇用するくらいなら納付金を払ったほうがよいという考えは、これからは社会的に通じなくなると思います。まさにコンプライアンスという企業の存立基盤にも触れてくるでしょう。
しかしながら、障害者の雇用は、企業にとって不安があり、手数がかかることも事実です。そのため、負担をカバーするいろいろな助成金制度があります。また、就業前に障害者が職場に適応する訓練も用意されています。職場で障害者が働きやすい環境を作るとともに、障害者との対応の仕方なども支援するためのジョブコーチ制度など各種の支援制度もあります。また、税制上の優遇措置も用意されています。企業から少しでも手を差し伸べやすくなる環境を作っています。
うちの会社には障害者ができる仕事はないと思われる方もいるかもしれません。しかし、今のやり方では障害者が対応できない仕事でも、仕事を分解して組み立てなおしたり、器具を使うことにより、障害者が働けるようにすることも可能です。社員はより高度な仕事に専念できます。このような工夫は企業にはお得意の分野ではないでしょうか。企業で働くことが難しい人は福祉的就労の道があります。しかし、働く意欲があり能力がある人は、確実に支援をし就業させていく必要があります。障害者に直接雇用の場を与えることができるのは事業主であり、事業主の方々の理解を得て始めて進展するのです。
もう一つ忘れてはならないのは、少子高齢化社会の到来です。そのなかで、障害者の社会進出も進んできます。企業としても労働力確保の対策が必要になります。企業内に障害者受入のノウハウも蓄積しておく必要があるのではないでしょうか。
障害者だけに職場適応の努力をさせたり、企業側に障害者雇用の責任をおわせるだけでなく、行政や地域住民を巻き込んでもっと広い見地から障害者の社会参加を支える環境整備を行ない、その結果として、障害者の就労を促進させる必要があることは言うまでもありません。このような地域コミュニティ作りにも、力を貸していただきたいのです。
今、自分は健常者だからといっても、他人事ではありません。本人、家族、子供、孫、誰でも障害者になる可能性があります。25人に1人は障害者です。健常者は、まだ障害になっていない人に過ぎません。弱者を切り捨て、健常者だけが普通に暮らせる社会のままで良いのか、弱者が普通に暮らせる社会にしていくのか、その社会の質の高さを問われているのです。弱者が普通に暮らせる社会は、健常者にとっても暮らしやすい社会ではないでしょうか。
皆様にも是非賛助会員になっていただいて、障害福祉について、社会を啓発するお手伝いも御願いしたいのです。
Q&A
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会員になったら何をすればよいのか
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設立の趣旨に賛同し、できる範囲で結構ですので賛助してください。具体的には、
[1]
施設等と交流をお願いします。
共同で公共スペースなどの清掃活動を実施する。
施設のお祭りに参加したり、事業所のイベントに障害者を招待する。
お互いを理解するための研修会などを実施するなど。
[2]
生産活動について協力していただきます。
セルプ製品開発等についての助言など協力をいただきます。
セルプ製品の販路拡大の助言など協力いただきます。
会社としてセルプ製品が使えるチャンスがあれば考慮していただきます。
記念品、SP商品、ゴルフ等の賞品、お土産等
従業員の方にPRしていただきます。
[3]
障害者の就労に係る協力をいただきます
障害者の職場実習、研修などの協力をいただきます。
事業所内で障害者ができるまとまった仕事があれば、企業内作業所を開設したり、特例子会社を創設していただきます。
障害者の雇用をしていただきます。
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会員になったらメリットはあるのか
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1.障害福祉に理解のある企業として、賛助会員を行政・地域社会にPRします。社会的な貢献を目指す企業ということで社会的評価が得られます。
2.当社団の賛助会員ということをPRしていただけます。
3.社会貢献やコンプライアンスに係る情報、障害者の雇用に係る情報、障害福祉の動きなどの情報を広報誌等を通じて提供します。
4.会員事業所及び従業員には、障害者の作ったセルプ製品の割引販売をさせていただきます。
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就労振興センターとはどういう関係なのか
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身体障害、知的障害、精神障害などの施設・共同作業所等が、個々の施設ではできないことをするために、会費を出し合って公益社団法人就労振興センターを設立しています。
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センターは何をしているのか
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障害者が普通の生活をするためには、働いて収入をうる必要があります。そのため、公益社団法人就労振興センターは一般就労の支援や福祉的就労である授産事業の振興を目的に活動しています。就労振興センターのパンフレットがありますのでそちらも合わせてご覧下さい。
